今日は少しだけ衝撃的な話です。
イタリア国内のオリーブオイルの生産
イタリア産のエクストラバージンオリーブオイルは本当に日本に来るのだろうか?という疑問です。
なぜそんな疑問を持っているかというとイタリア国内のオリーブオイルの生産量と消費量を見たときに、とても輸出できないのではないか?と疑問に思ったのです。
オリーブオイルはイタリア産が世界一!と思っている方はとても多いと思いますが、今はスペイン、ギリシャに次いで3番目くらいの生産量で年間20万トンくらいの生産をイタリア国内で行っています。
イタリアは世界で2番目の生産量だったのですが干ばつや害虫などによって生産が激減したのです。
oliveoilatimesから
2019年はイタリアの生産は過去最低に達しました
昨年と比較して59.2%の減少を表す、イタリア語 olive oil pro誘導は歴史的な最低値に達しました。
イタリアはオリーブオイルの消費量のほうが多い
20万トンしか生産できていないのにイタリアの食卓にはオリーブオイルは欠かせませんので毎年60万トンくらいはイタリア国内で消費されています。80万トンというデーターもありました。どちらにしても、イタリア国内のオリーブオイルの生産量だけでは賄えないのが実情です。
もちろんスペインやギリシャ、モロッコなどから輸入しているわけですが
生産量は減少・輸入は増加・輸出は安定?
しかし輸出は好調で引き続き安定していると書いてます。書いている人は意味が分かっているのでしょうか。
もうお分かりのことと思いますが世界中からイタリアに集まったオリーブオイルをイタリア産として販売しているのが実情なのです。反論あるかもしれませんが、あまり大きくないオリーブオイルの生産者が直接日本に送ってきているなどのイタリア産以外はほぼどこかの国のオリーブオイルなのでしょう。
オリーブオイルは、オリーブの収穫、集積、プレス、保存ということ単純な生産工程だけでなくモロッコのオリーブオイルをイタリアに運び瓶詰めしたなど輸送が多くかかわることがあります。このイタリアで瓶詰めしたオリーブオイルはイタリア産になります。
以前教えていただいた、あるオリーブオイルで原産国:イタリアとなっているのに、原材料:有機オリーブ油(ポルトガル、チュニジア、イタリア、ギリシャ)と書いてあるオリーブオイルを見つけました。
原産国イタリアと書いてあるのに原材料に4ヶ国入っていてイタリアは3番目!正直なのか何が何だかわからないことが起きているんだなと
農業の闇
まだオリーブオイルならよいかもしれません。
こういった記事もあるのです
Italian crime syndicates earned an estimated 16 billion euros ($16.85 billion) in 2015 through illegal activities in the agriculture sector, up from 15 billions in 2014, according to Italy’s agricultural association, Coldiretti.
イタリアの農業協会、コールドレッティによれば、イタリアの犯罪シンジケートは、2015年に、農業部門での違法行為を通じて、2014年の150億ユーロから推定160億ユーロ(16.85億ドル)を稼いだ。
Italy has long struggled against counterfeiting of its prized culinary goods, and police estimate the domestic market for fake foodstuffs is worth around 1 billion euros ($1.1 billion) a year.
イタリアは長い間、自慢の食料品の偽造に苦しんできました。警察は、偽の食料品の国内市場は年間約10億ユーロ(11億ドル)の価値があると推定しています。
どこでも食品の偽装はとどまるところを知りません。
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