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  • 執筆者の写真TAKAHIRO

オリーブオイルのオレイン酸

更新日:2022年5月18日

オリーブオイルをもっと知ろう No.3

オリーブの有効成分 オレイン酸



オレイン酸がいい!?


オリーブオイルのオレイン酸が悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減らさないといわれます。オレイン酸がその働きをするとしても、たくさん入っていればいいということではないと思います。


グラフはオリーブオイルやごま油、米ぬか油、サフラワー油(紅花油)、ひまわり油、なたね油、綿油、やし油とバターとマーガリンの表です。


最新の文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参照して作ったデーターです。たしかにオリーブオイルはオメガ9の一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は70%以上ありその他のリノール酸やリノレン酸などは少なめです。


しかし、ひまわり油はオレイン酸が80%近くもあります。サフラワー油は73%。ならばひまわり油のほうが健康に良くサフラワー油はオリーブオイルと同等ということになってしまわないでしょうか。一つの成分の話だけを取り出して有効であると論じるのはとても危険件であると考えています。


ちなみに、ひまわり油、サフラワー油のオレイン酸がとても高い理由があってこの油はハイオレックというオレイン酸が多いタイプの油なのです。ちなみにミッドオレックというタイプもあります。そちらのオレイン酸はひまわり油で57%、ハイオレックは20%も高オレイン酸なんですね。オレイン酸が健康に良いのでオレイン酸タップリの油を創ろうということで生み出されています。さらに言うとハイリノールというものもあります。


オレイン酸が多い=健康に良いではない


もう一つデーターです。オレイン酸の数値のおおいものBEST20です。



マカダミアナッツが5位でヘーゼルナッツが7位も驚きですが、そのあとにリブロースだったり、牛脂だったりが続きます。18位はマヨネーズ、20位はマーガリンです。


オレイン酸、オメガ9などが健康に良いといわれていますが、オレイン酸にだけ注目すると話の整合性がおかしくなることがあります。オレイン酸がナッツ類にも動物性の脂にも入っているなど知っている常識や、ちょっと考えていたこと、知っていると思っていたことが違うことがあります。


オレイン酸だけでよいのではなく、ビタミンE(トコふフェロール)やポリフェノールの配合が健康に良い働きをしているのです。


本当かなと思ったら数値を見よう


私は、いろいろな食育、食事法、栄養学などがちょっとおかしいなと思ったら文部科学省の出しているデーターが日本食品標準成分表2020年版を確認します。

栄養学は少し古いものが流通していることがあるので注意が必要です。いまだに鉄分はホウレンソウでとか玄米や甘酒にはビタミンが全部入っているからもちろんビタミンB12が入っている!なんて信じている人は少数だと思いますが、怪しいことは調べられるようになってきました。

昔は図書館に行って日本食品成表の50年前のものからデーターを全部引き出したりしてまいたのですぐ調べられる時代が来ました。




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